投稿!写メ日記

茨城エリア | TSUBAKI 森口ゆう
2月

2024/02/13(火)22:26
世界のオザワと水戸の思い出
 かねてより病気療養中だった、世界的指揮者の小澤征爾が亡くなった。小澤征爾といえば水戸芸術館の室内管弦楽団の総監督であり、2代目芸術館長として水戸にゆかりのある人だ。彼は世界的に有名な人でありながら、子どものための音楽活動に熱心だった。(自身が子供の頃それをきっかけに音楽の道に進んだこともあり)特に「水戸は(子どもたちの)ブラスバンドが優秀」と評価し(いやホントそうなのよ!)水戸市内の小中高校生にリハーサルを公開したり時には指導をすることもあった。
 
 たまたま友人の子供が小学生の頃(もう10年以上前だけど)その恩恵に預かったのだけど、当の本人はオザワの価値などほとんど知らない(そりゃそうか )それでもその神々しさやエネルギッシュなパワーは感じ取って、いまだに思い出すと手のひらが熱くなるらしい なんか分かるな…。
 
 
 同じ頃、いやもっと前かな。水戸芸術館に小澤征爾が来るというので聴きに行こうとしたけどチケットなんか全然取れず、千波湖畔の広い芝生広場に大スクリーンを設置して芸術館の演奏の様子を映し出すというサテライトイベントがあった。私自身クラシックはさほど詳しくないけど、親に誘われ半ばミーハー気分だった(すんません )。大きなスクリーンの迫力と、聴衆の一体感と、野外という開放感が妙にテンションを上げた。行ったことないけど野外の音楽フェスってこんな感じなのかなって思ったり。まぁでも年齢層はほぼ若者ではなかったから、フェスのノリとはちょっと違うのかも 
 
   皆さん芝生に寝転びくつろぎながらも礼儀正しく聴いて、本人もいないのにブラボーなんて言ってみたりして、楽しく無事に演奏も終わった。人々がにこやかに余韻に浸りながら帰り支度を始めた頃、どこからともなく
「小澤征爾が来るってよ」
という声が聞こえ、まさかと思って待っていたら、白いライトバンが数台、スクリーン(とステージ)脇に停まり、中から十数人の楽団員と共に小澤征爾が降りてきて、たたたーっとステージに駆け上がったではないか!芸術館終演後にそのまま直行してくれたのだろう、興奮覚めやらぬって感じ!その広場には千人ぐらいの聴衆がいたと思うんだけど、みんなビックリ そして大感激!ものすごい大喝采の中、駆けつけ1杯的にメヌエットか何か小曲を2,3曲演奏してくれた そこの空気だけ異世界よ!白鳥たちもびっくりしてたと思うわ たまたまウォーキングとかしてた人はラッキーだっただろうなぁ 
 
   世界のオザワでありながら、ユニークで茶目っ気のあるおじさんだった。
 
 
 先日、水戸芸術館に足を運んでみたら、献花台が設置されていた。
 
既に花でいっぱいだったから私は写真を撮って手を合わせるだけだったが、そこでツバキのお客さまとバッタリ(笑)私なんかよりずっと音楽に造詣が深いお客さまだ。せっかくなので、と館内のレストランで高級中華をご馳走になってしまった(ありがとうございます めっちゃ美味しかったわ〜)まるで店外デート気分で面白かったわ 
 
   いい話の最後がこんなんですみません いやホント、中華おいしかったんだって ブラボー 
 

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