チョコレート三姉妹#2(完)
お祭りが始まったチョコレート城は、三姉妹の作ったお菓子の甘い香りに包まれています。ビター姫はビターチョコを使った甘さ控えめなチョコレートケーキを、ミルク姫はミルクチョコたっぷりのチョコチップクッキーを作りました。街のみんなは我先にと2人の姫のお菓子に飛びつきます。しかし、みんなから怖がられているホワイト姫のところには誰も並びません。悲しい気持ちでしょんぼりするホワイト姫。するとそこにホワイト姫と同じ歳くらいの女の子がやってきました。「他のお姫様のところは人がいっぱいでなかなかお菓子がもらえないの……」それを聞いたホワイトは女の子へ串に刺さったイチゴを渡します。「これはチョコレートフォンデュて言うんだよ。イチゴにチョコレートをたっぷりつけて食べてみて」女の子は言われたとおりにイチゴにホワイトチョコをたっぷりとつけると一口でほおばりました。「凄く甘くていい香り!イチゴの赤と白いチョコがとってもきれい!」女の子は大喜びで言いました。「とっても美味しかった!ありがとうホワイト姫!」それを聞いた他の街の人たちが次々とホワイトのチョコレートフォンデュに集まりました。「とても美味しい」「色合いがきれい」「作るのが楽しい」みんなが笑顔でホワイトに伝えます。そして女の子が言いました。「今まで白いチョコレートなんて知らなかったから怖がってごめんなさい」「いいのよ。もし良かったら私とお友達になってくれる?」そうホワイトが伝えると女の子はこの日1番の笑顔で「うん!もちろんだよ!」と大きな声で返事をしたのでした。それからもたくさんのお友達が出来て、すっかり人気者になったホワイト姫。みんなとチョコレートフォンデュを食べながら「来年のお祭りは何を作ろうかな?」と嬉しく思うのでした。完 PS:今回も素敵で楽しい時間をありがとう♡時間が過ぎるのが本当に速すぎます(笑)また逢いに行くからね!長文失礼しました。